自主製作を逆手に!
前にブログで、「映画は作りやすくなったが、インターネット以外で上映できる機会のなんと少ないことか」と嘆いた。自主制作であるということは、製作時の後ろ盾がないだけでなく、上映時(配給)の後ろ盾もない、ということである。
映画館でのいわゆる”ロードショー”上映について(1週間とか2週間映画館を借り切って自分の映画を上映)、友人に聞いたのだが、大体相場では200万円ぐらいかかるのだそうだ。モーニングショーなど、人の入らない時間帯で、たまたま劇場側がめぼしい作品がない時期だと、お金を払わなくて良い代わりに、どれだけ入場者が入ってもそのバックはなし、というような条件で上映できたりするのだそう。まあ、持ち出しがない分だけ良いが、自分だったら、(朝の10時に誰が映画観にいくの?)って思ってしまう。
配給会社がつかない分、例えば自分の裁量で、上映料を決めたり、タイアップ企画などをかなり柔軟にできるという利点があるが、でも、そんな相手側からやってきてくれることなんて、滅多にないのだから、今の私はそこまで利点を享受できているかと言うと、それはノーである。
しかし、自主映画だからこそ、普通の映画館では上映できないからこそ、工夫にとんだ小規模上映会を催すことだって出来る。5月16日(土)の上映会は、まさにその試みで生まれた企画と言ってよい。
私は生まれが八王子なので、私が小さな頃から(20年以上前から)、高尾山を貫通する道路、圏央道(けんおうどう)の反対活動があることを知っていた。でも、個人的には活動している人たちがどんな人なのかは知らなかった。
それが、昨夏洞爺湖のG8サミット反対活動に参加したときに、高尾山の自然を守る会の人たちが珍ドンやの格好をしてデモに参加しているのを発見したのだ。高尾山のトレードマークである「天狗」もいた! 彼らが「虔十(けんじゅう)の会」と言う名前であることを知り、リーフレットをもらった。それで東京に戻った後早速彼らのホームページを見て、活動のために木の上に小屋(ツリーハウス)を建てたと知った。
で、今回映画を完成させて日本に戻ってきたときに、私は初めて彼らに連絡を取り、「ツリーハウスで上映とか出来ないですか?」と聞いてみた。代表の坂田さんは、私の映画にも興味を持ってくれて「日本で、なぜエコとピースが交差しないのかなとずっと疑問に思っていた。高尾山の小さな命を命とも思わないような心が、他の国の人を殺しても構わない、となってしまうと思うのに・・・」と言って、「ぜひ上映会やりましょう!」と言ってくれた。
これまで映画の上映会と言えば、自主映画とはいえ上映料が10万円近くする映画も少なくないので、大人数で観るため近くのキャンプ場で行ってきたそうだ。しかし今回は小規模上映会として、彼らにとっても初めての「ツリーハウスでの上映」をしてくれることになった。私にとっても、彼らにとっても初めての試み。しかも、私は自分からお願いしたにもかかわらず、ツリーハウスに行ったことがない。何しろ「ツリーハウス」という言葉の響きだけで既に萌えてしまっているのだ。
ウェブサイトの写真で観る限り、それは私の頭の中で妄想する「木の上にちょこんと乗ったかわいいお家」なのだが、40人収容できるらしい・・・! ツリーハウスの前には、小さな橋がかけられていて、それを渡るみたい・・・! と何しろ好奇心いっぱいのツリーハウスなのである。
事前予約制で先着40名までなので、もし興味のある方は予約してください。
以下、主催者の坂田さんよりイベント告知文章です。
(・・・ブログ記事二つ続けて映画の告知宣伝でゴメンナサイ。でも、この上映会、きっとかなり楽しいものになることは間違いナシです。しかもご飯付きだし。初夏の高尾山を楽しみましょう~♪)
【エコ&ピースちゃんぷるシリーズ@高尾ツリーダム 5月16日(土)】
「ブライアンと仲間たち ―パーラメント・スクエアSW1―」上映会
ロンドンの国会議事堂前に、イラク戦争に反対し平和を訴えながら、
7年以上座り込みを続けるブライアン・ホウという味のあるオジサンがいます。
この映画は、早川由美子監督が、一年半彼らを追い続けたドキュメンタリー。
7年間、家に帰らず、一日も休まずのデモンストレーションって考えられます?
イギリス政府は、何とか彼を追い出そうとあの手、この手。何十回も逮捕されながらもブライアンとその仲間は、今日にいたるまで「子どもたちを殺すな!」と座り込みを続けています。
彼らのアクションは、注目を浴び、ブライアンは、イギリスのTVチャンネル4の視聴者投票で「政治的に最もインスパイアされる人物」に選ばれています。
もし日本社会で、ブライアンのような人がいたら、どんなふうに評されるんだろう…
高尾山でも「和居和居デッキ」で10ヶ月にわたり座り込みが行われ、最後は行政代執行により強制的に立ち退かされました。
座り込みをしているときに、シンガーソングライターで環境活動家でもあるアンニャ・ライトさんが来てくれたことがあります。
彼女曰く、「なんでバリケードを作らないの?」
わたしが「日本でそんなことすると、みんな引いちゃって来てくれませんよぉ」と言うと
彼女は、まったく理解できないと首を振りながら
「なぜ?オーストラリアでは母親たちが、バリケード封鎖して森を開発から守ったわよ。バリケードはとってもピースで素敵なのに。」
市民のアクションで自然や平和を守るのに、もっとも有効な方法はどんなやり方なんだろう…
ブライアンたちを見ていると、日本だったら?自分たちだったら?
という疑問が次々と湧いてきます。
環境問題でも平和問題でも、悩みは同じ。
この映画を見て、あなたがブライアンたちをどう感じるのか、イギリスと日本は、何がどう違うのか、違わないのかじっくり考えてみたいな。
【日時】 5月16日(土)17:30~20:30
※雨天延期:日程は後日お知らせします
【場所】 高尾ツリーダム
JR・京王線高尾駅北口下車、小仏行きバスに乗り、「日影バス停」下車。
バスの進行方向へ徒歩2分、天狗の看板から右手上方にツリーハウスが見えます。
※バスは、16時以降は各時12分発、一本しかありませんので乗り遅れないようにご注意ください。タクシーの場合は、「日影沢林道入口まで」と伝えてください。1300円ぐらいかかります。
※駐車場ありますが、あまり台数はとめられません。車で来られる方は、スタッフの指示にしたがって駐車してください。
【タイムスケジュール】
17:30~18:00 TALK「エコとピース、どっちも命がテーマ」 坂田昌子(虔十の会代表)
18:00~19:30 映画上映
19:30~20:30 TALK「監督に聞いてみるのが一番!」 早川由美子監督×坂田昌子
【参加費】 1000円(お食事つき)
【参加方法】 要予約、先着40名
Eメール kenju_treedom@yahoo.co.jp
Fax 042-689-6950
のどちらかに、氏名・連絡先(当日連絡がとれるもの)・参加人数をお知らせください。
【その他】
※雨天の場合は延期します。当日に12時にホームページ上で、新たな日程をお知らせします。
※ご予約の方には、こちらからメールなどでお知らせします。
※高尾駅までの最終バスの時刻は、20時43分ですので間に合わない場合は、駅まで送迎します。
虔十の会ホームページ
http://homepage2.nifty.com/kenju/
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