ブライアンVSクィーン!?
久しぶりのブログ。昨日、ポールとスカイプで話していて、新たな発見があった。同じくパーラメント・スクエアのサポーター、スティーブによると、あのパーラメント・スクエアの所有者はGLA(Greater London Authority)だと思われていたものの、実はクィーン(女王)なんだって! これまでずっとブライアンを排除しようと一生懸命になっていたGLAだが、実は彼らは女王に代わり、パーラメント・スクエアの”メンテナンス”(掃除、補修など)を任されているだけだったのだ。なので、ブライアンを追い出すということは、所詮管理行為しか任されていないGLAにはそもそも出来ないこと。
そう聞いて(なるほど~)と思ったのだが、でも、ちょっとまって。これまでの裁判や警察とのやり取りをみて来た私には、彼らの言い訳をする姿が目に浮かぶ。「ブライアンの排除も、公園の管理、メンテナンス業務に含まれる」と。いかにも彼らの言いそうなことだ。
ところが、ポールによるとイギリスのEviction law(追い出しに関する法律)では、「追い出しが出来るのはOwner(所有権者)のみ」と決められているのだって! ということは、所有者である女王本人がブライアンを追い出さなければならないということだ。これはもしかして、ブライアン対クィーンの直接対決が見られるということ?! 皆既日食よりすごいじゃん!と興奮する私。
当たり前のようにGLAはブライアンたちにどけと言ってきたけど、これからはブライアンやバーバラたちは「どいてほしいなら女王呼んできなさい」って言い返すんだろうなあ。
ブライアンたちも、私も、恐らく警察もGLAも、疑うことなくパーラメント・スクエアはロンドン市のものと思ってきたけど、実は女王所有のものってイギリスのあちこちにあるらしい。例えば、イギリスにいる白鳥(自然に飛来してくるものも含めて)は全て女王の持ち物とずっと昔に女王が宣言して、それ以来イギリスでは「白鳥は女王のものだから取っちゃダメ!」とされているのは有名な話。パーラメント・スクエアがどんな経緯で彼女のものになったかしらないが、きっと子どものように「あたしの場所」宣言でもして占拠したのだろう。
この事実を発見したスティーブだが、彼はちょっとひねったユニークな抗議活動が得意。プラカードなんかにもいつも面白いメッセージを書いている。ほとんど更新されていない彼自身のウェブサイトには「Guy Fawkes - 良い志を持って国会に入った唯一の男」と書いてあったりする。このGuy Fawkesという人物は、1605年11月5日に大量の火薬を使ってイギリスの国会を爆破しようと計画した人物。結局そのシナリオは事前にばれて未遂となったが、いまでも毎年11月5日には花火でお祝いする習慣(Guy Fawkes Night)がイギリスには残っている。
Guy Fawkes Nightについてはこちら(英語)
http://en.wikipedia.org/wiki/Guy_Fawkes_Night
国政を憂いて爆破するために国会に入った彼だけが、唯一良い目的を持って国会に入った人・・・すごい強烈なメッセージだな・・・。
ところで、イギリスでは今、「Colin the Movie」という映画が話題になっているそうだ。なんでも、この映画はたった45ポンド(1万円弱)の予算で作られたものだが、現在はレスタースクエア(日本でいう銀座や新宿の映画館街)を始め、イギリス全土で公開されているのだって! どんなのだか観てみたい~~~。
ちなみにウェブサイトはあります。予告編も観られる。B級ホラーチックに見えるのだが、どうなんだろう?
http://www.nowherefast.tv/
かたや、同じくイギリスでタイトルは忘れてしまったが、製作に9年かけ、やっと出来上がったのだが、製作にお金を使いすぎ、宣伝するにもその宣伝費用が残っていなくて、まだどこでも上映されていない、という作品もある。
45ポンドの映画が全国公開されて、数十億円のお金を使った映画が公開されていないという皮肉。誰でも撮影、編集が出来てしまう現在、こういった現象はますます起きて来るだろう。これは、私のような製作者にとってはうれしい傾向だが、従来型の分業制(プロデューサー、監督、カメラマン、音声、編集・・・などをそれぞれが担当する)をとる映画作りはますます苦労するだろう。予算ゼロのような人たちと競争していかなくちゃいけないのだから。テレビなどがYouTubeに視聴者を取られて行くのと同じ。
35mmなどで撮影する場合は別として、ビデオテープで、国内での撮影でドキュメンタリーだったら、その予算の大半は人件費だろう。誰かを雇う(それも1年とかの長い単位で)というのは、それだけでかなりお金がかかる。どこまで自分でやるかというのは、作品規模を限定はするけれど、一方で心的ストレスからはかなり開放される。それに、45ポンドでもそれらしい映画ができてしまうということを人々が知ったら、映画作りに資金提供をしてくれとお願いする人に対し「何で〇億円もかかるの?」と実情を知らない人は言うだろう。
でも、私は皆が低予算で作ればいいとは思っていない。超低予算のゲリラ的映画の面白さもあれば、従来型の時間とお金と人手をかけた映画の素晴らしさと面白さもあるからだ。”企業”という形態と理念の下で働きつつ、低予算で作品を作るのはかえって弊害の方が大きいとさえ思っている。企業の場合の低予算は、”工夫”によって達成されるのではなく、大抵は人件費の削減、いい加減な取材など、”質の低下”によって達成されてしまうのだから。なので、私は映画作りの敷居が低くなったことを喜び、でも、業界が全体として質の向上を目指すようになっていくのを望んでいるのである。
ところで、ポールから「ブライアンからメッセージが届いたよ」と教えられた。携帯のテキストに以下のメッセージが届いたそうだ。
"Tell Yumiko I'm learning Japanese, sort of. In my sushi there is a packet called Wasabi. WhAtS thAt BIt? Brianxxx".
私が日本語(のようなもの)を勉強しているとユミコに伝えてください。私のスシの中に”ワサビ”と書かれた袋があります。これは何ですか(WhAtS thAt BIt?・・・これの大文字部分だけをつなげるとWASABIになる)
かなりビミョーなジョークでした!





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